金価格と原油価格が高騰。ロシア-ウクライナ情勢による資源価格の変化と、日本の株式市場の暴落

鹿1
鹿1

最近、金の価格と原油価格が高騰しています。

今回は、なぜ、原油価格や金価格が高騰するのかを話していきます。

石井
石井

今回のお話しするポイントです。

  • 金の価格高騰は、有事の金で上がる
  • 日経平均と円高の関係は、昔は輸出国で、今は海外投資家の動向と日本での空売り。
  • 原油国の高騰は、新型コロナによる、各国の金融緩和の影響と、産油国ロシアが戦争を始めたこと。

です。

ウクライナ情勢による金価格の高騰と日経平均

金価格は有事の際に、資産の回避先として、いつも挙げられます。各国通貨を持っていますが、金は通貨の次にある、共通の財産という考えが強く、有事の際は金という位に買われるのが一般的です。その為、金価格は有事に高騰しやすいです。

しかし、金より前に購入されるのは、通貨では日本円やスイスフランが一般的で、何か有事があると、これらの通貨が変われ、日本円ならば円高が起こるのが一般的です。

また、日本円と株式市場の日経平均はリンクしやすく、円高になると、日経平均は安くなる傾向にあります。それは、一般的には、日本は輸出産業が多く、輸出産業にとってみれば円高は利益が出にくい構造になるため、日本を代表する輸出産業の利益が圧迫されれば、日経平均株価が下がるという構造でした。

しかし、それは一昔前の話、一部にはそのような説もまだ残されていますが、作者が思うのは、日本は海外投資家が多いのは事実です。一般的に言われていることは日本の株式市場の6,7割が海外からの投資家です。

その海外投資家は円高になると、円の価値が高まり、日本の株式市場を購入できずらいという理由があるため、日経平均が安くなりやすい傾向にあります。

また、日経平均は、流動性と言って、株を直ぐに売ったり買ったりしやすい流動性が高い商品です。アメリカや日本を除き、一般的な海外市場は流動性が少なく、売りたい値段で売りづらく、買いたい値段で買いづらいです。

仮に流動性が低い状態ですと、日経平均が2.6万円であれば、売るのが2.5万円じゃないと売れない、2.7万円じゃないと買えないと言った具合に、現在の価格から大きく乖離してしまうのが流動性が少ない状態です。

日本は流動性が高く、アメリカを除く海外は流動性が低い。また、アメリカの市場が動いていない間は、自国の株式市場が暴落する前に、日本市場で先に空売り(株式市場が下がれば儲かる)にまわり、仮に世界市場全体が下がったとしても、自分の持ち株は損をして、空売りが利益になり、損益はトントンになるくらいに回避するような行動を投資家はします。その為、日本市場の平均株価である日経平均は、有事の際は下がりやすい傾向にあると考えています。

原油価格はインフレーションの象徴。ロシア産油国の影響

また、原油価格も高騰しています。1バレル100ドル台まで、先日高騰しました。産油国大手のロシアが戦争を始めたことで、供給源からの供給が滞るとの懸念から、原油が高騰しています。

また、新型コロナの影響で2020年から、各国が金融緩和をしまくり、資源価格が高騰しています。この資源価格の高騰というのがインフレーション(インフレ)なのですが、インフレは、物の価格が、上がる事をいいます。原油価格はガソリン代とリンクしており、ガソリン代が上がると輸送費も上がり、輸入製品の価格が上がるという事が起きてしまいます。

また、電気代やガス代も、天然ガスや原油から作られています。火力発電は、その最たる例で、原油価格が上がれば、電気代やガス代金も上がり、インフレを起こします。

このインフレの原点が原油であることは多く、また、産油国のロシアが戦争を初め、供給が滞る懸念から原油価格は高騰しています。

私も今、電力業界にいますが、最近の電力価格の高騰は、目を見張るもので、小売り業者はいわゆる、逆ザヤ状態です。逆ザヤというのは、一般家庭に売っている電力よりも、購入する電力の方が高い為、各会社は売れば売るほど赤字の状態が続く、新電力産業にしてみると、かなり悪影響があります。その為、各社、新電力は生き残りに必死です。他の事業を持っている新電力であれば、良いのですが、新電力一本で戦っている会社さんは上場企業にも多く、決算を見ると相当ダメージを受けています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。原油、金、株式市場というのは、言ってみれば単なる金融商品の一つです。それぞれがお互い交互作用しています。何かが上がると、何かが上がる、または下がると言った具合に、相互にリンクしているのが、金融市場だったりもします。

何かが大きく上がったり、下がったりしていれば、必ずどこかに大きく利益をだしていて、一方で誰かが損している状態があります。この場合、産油国は利益を出しているかもしれませんが、一般消費者は、電気代やガス代、ガソリン代の高騰で悩まされています。

日本の政治家もガソリン代の高騰を防ぐため、各石油元売り会社に補助金を出していて、これ以上のガソリン高騰の影響が各家庭に及ばないように必死です。

今回のお話ししたポイントです。

  • 金の価格高騰は有事の金で上がる
  • 日経平均と円高の関係は、昔は輸出国で、今は海外投資家の動向と日本での空売り。
  • 原油国の高騰は、新型コロナによる、各国の金融緩和の影響と、産油国ロシアが戦争を始めたこと。

です。

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