えっ、こんな保険あるの!?ミニ保険。痴漢冤罪やコロナ保険
コロナ渦になって間もなく、コロナ保険というものが登場して話題を呼びました。この他にも、世の中には変わった保険が沢山存在します。
厳密には少額短期保険ですが、別名でミニ保険とも呼ばれています。生命保険会社・損害保険会社に次ぐ第三の保険会社として活躍しています。どんな商品があるのか一部ご紹介致します。
少し変わった商品

葬儀保険
死亡した際の葬儀費用を補償する保険です。通常の死亡保険に似ていますが、高齢者でも加入できる、保険金の支払いが比較的早い、医師の診査が不要などの特徴があります。
孤独死保険
社会が多様化し、お一人様は増え続けています。そして、孤独死が社会問題化しています。この保険は賃貸物件用の保険で、実質的には大家さんや連帯保証人に役立つ補償です。具体的には、部屋の特殊清掃費用・孤独死退去後の空室期間や賃料値下げによる家賃収入の減額分を補償します。
痴漢冤罪保険
男性の方は必見です。いつ自分が巻き込まれるかわかりません。逮捕された場合、有罪率99%ともいわれています。しかし、冤罪だったらたまったものではありません。そんなときに弁護士費用を賄うのがこの保険です。
レスキュー費用保険
アウトドア派にお勧めです。日本国内で登山などの野外活動中、遭難事故に遭ったときの保険です。捜索・救助費用を補償します。一般の旅行保険の特約にも似た補償がありますが、これを単品商品化したものです。
キャンセル保険
旅行の予定を入れていたのに、急に同行者が病気になった、出張が入ったなどで旅行をキャンセルしときの、キャンセル料を補償する保険です。旅行以外にも、イベントチケットが使用できなかったときの補償をする保険もあります。
お天気保険
現代科学をもってしても、制御できないお天気。もし、楽しみにしていた旅行が天候不良だったらガッカリですよね。そんなときに備えたおもしろい保険です。旅行で一定以上の雨が降ったら宿泊代金を補償します。
当然に細かい規定があり、雨の降った時間帯・雨量(mm/時間)・当時の気象庁のデータ結果などがあります。どしゃぶりまでの要件ではないので、季節によっては有効な保険です。
ブライダル保険
キャンセル保険の一種ですが、コロナ渦で結婚式を中止する人が多く、注目されました。結婚式をやむを得ず中止または延期したときの、キャンセル料を補償する保険です。
旅行やイベントチケットのキャンセルとは金額レベルの違う結婚式です。故に保険金支払いに細かい規定があります。例えば、破談によるキャンセルなどは対象外です。
ボランティア保険
日本ではまだまだボランティアの数が不足しています。それはボランティアに危険が伴うという理由かもしれません。この保険は、ボランティア活動中のケガや損害賠償を補償します。
災害復興には特に危険が伴うので、特約を付けないと補償されないこともあります。例えば、天災プラン(コース)として販売している商品があります。
ミニ保険の注意点

保険金額に制限がある
引き受け保険金額に制限があります。死亡保険300万円・医療保険80万円・損害保険1000万円、かつ複数契約の場合は合計1000万円迄です。
保険期間が短い
死亡保険と医療保険は1年以内、損害保険は2年以内(第3分野除く)です。
掛け捨て保険
掛け捨て商品のみです。積立型の貯蓄商品はありません。
契約者保護機構の対象外
セーフティネットの仕組みとしては、契約者保護機構ではなく法務局への供託金です。
保険料控除の対象外
生命保険料控除の対象外です。
総括

ミニ保険は非常にユニークな商品が多数あり、今後も増え続けると予想されます。保険料は安価なものが多いですが、これは保険金額が低く、保険期間も短いことが大きな理由です。便利ですが、それぞれ契約上の注意点をよく吟味して効率よく利用しましょう。
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