確定申告の雑所得と一時所得の違い。課税対象が変わる?注意点
収入の種類を見ているといろいろな種類があって、確定申告をする際にどの収入がどこに当てはまるんだろう?と疑問に思われる方も少なくはないのではないでしょうか。
特に悩む点といえば、「雑所得と一時所得」。この2つの違いや、どのような収入がどちらに分類されるのかだと思います。そこで、こちらの記事では以下のような内容についてご紹介します。
- 雑所得と一時所得についてとその違い
- 雑所得と一時所得に含まれる収入の例
こちらの記事を読んで雑所得と一時所得、二つの違いをマスターしましょうね。

確定申告をしていると、所得は所得でも種類が色々ありわかりづらいよね。
雑所得や一時所得の所得控除の方法は異なります。収入がどこに分類されるかで税金が変わってくるため、注意が必要です。

雑所得、一時収入とは?

そもそも雑所得と一時所得とは一体何なのでしょうか?まずはそこから見ていきましょう。
雑所得とは
雑所得とは、簡単に言えば「いずれの勘定科目にも含まれない収入」全てが区分される収入になります。特に多いのは、以下のような収入ですね。
- 副業収入
- 各種年金
- 非営業用賃金の利子
このように、会社に属していない業務で得た収入などは全て雑所得に含まれます。
雑所得にはどのような収入が含まれるの?
それでは、具体的に雑所得にはどのようにして得られた収入が含まれているのでしょうか?以下に一例を示します。
- フリーランスの仕事、会社を通さずに得た利益全般(クラウドソーシングの収入、せどり、フリマアプリなど…)
- 株やFX、投資などでの収入
※一部例外あり
特に注意してほしいのが、クラウドソーシングやフリマアプリなどで引かれる手数料=税金ではない点です。手数料はあくまで運営に支払っている料金のため、税金ではありません。
このように、上記のような、会社などで働いて得たわけではない収入は全て雑所得に区分されると言えるでしょう。
【参考】
ただし雑所得という分類自体が、いわゆる”その他”扱いのため、もしも自分の得ている収入が勘定科目のどこに分類されるか不安な場合は、国のサイトで調べたり、専門家に相談するのがおすすめです。
一時所得とは
一方で、一時所得とはお金稼ぎを目的として得たわけではない収入を指します。また、継続して得られるお金ではなく、あくまでその時”のみ”得られたお金が分類されます。そのため、副業などで得られる収入とは異なっています。
一時所得にはどのような収入が含まれるの?
それでは、具体的に一時所得にはどのような収入が含まれているのでしょうか?以下に一例を示します。
- 競馬やパチンコなどのギャンブルで得た収入
- 保険が満期になって受け取ったお金
- 懸賞で手に入れたお金やお金相当のポイント
上記のような、その時に限って臨時で入ってくる収入を一時所得といいます。ただし、一時所得とみなされる金額には上限があるため、ご注意ください。
雑所得と一時所得の違い

それでは、雑所得と一時所得の違いは何なのでしょうか?具体的には以下のような点が異なっています。
- 差し引ける金額
雑所得の場合は、一部の収入を除いて経費の分の金額を差し引けます。一方で、一時収入の場合は収入獲得のために使った費用を差し引けます。また、それだけではなく特別控除と呼ばれる最大50万円まで税金の支払いを免除してもらえるシステムがあります。
- 課税対象になる金額
雑所得の場合は全額対象になりますが。一時所得の場合は一時所得の金額のうち、1/2が課税対象になります。このように、一時所得は最大50万円まで支払いを免除されるだけでなく、課税対象になる金額も1/2になります。一方で、雑所得は基本的に経費を除いたすべての金額が課税対象です。こちらは参考URLです。
まとめ

- 雑所得は会社に属していない定期的に受け取る収入全般が分類され、副業などで得たお金は全て雑所得に分類される
- 一時所得はその時に限って受け取れるお金のみが分類され、ギャンブルで得たお金や保険金などが還元してきて得たお金が分類される
- 雑所得と一時所得は控除金額と課税対象となる金額が異なっている
上記をしっかり押さえておいて、確定申告の際に困らないようにしましょう。
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