地方移住で考えるべき注意点

地方移住を考える人が増えています。子供を自然の中でノビノビと育てたい、老後は地方でゆったり過ごしたい等理由は様々です。一方、各地方自治体は移住促進事業により歓迎ムードです。

更にはコロナ渦によるテレワーク浸透により移住への関心が高まっています。しかし、実際移住してみて「こんなはずじゃなかった」という声も多く聞かれます。そうならない為に、移住前に考えるべきこと・注意するべきことを解説致します。

注意点メイン6選

  • 仕事の確保
    給与、福利厚生、残業頻度、退職年齢、退職金、再雇用の有無。 地方移住希望者の為の、お仕事情報サイトがありますので見てみましょう。
  • 家の確保
    購入or賃貸。購入はリフォームの必要有無。電気ガス水道など生活インフラ状況。
  • 交通事情
    通勤時間、始発、終電、乗り換え利便性、走行本数。マイカーの必要性。
  • 医療施設と公共施設
    特に幼い子どもがいる世帯と高齢者世帯には重要です。教育施設(塾、習い事)や生活施設(例:公園、スポーツ施設、図書館等)も大事です。
  • 初期費用試算
    家が購入か賃貸かで大きく異なります。購入では古民家等をリフォームすれば費用が掛かります。車の購入が必要なことも多く、複数台になることもあります。
  • 収支試算
    意外と気付かないことが多いのです。
    例:ガスがプロパンだと高い。水道代は運営事業者によって異なる。車保有台数が増えると、保険料・車検等の車両関連費用。寒い地方では暖房費が大。
    よく地方は物価が安いといわれます。確かに不動産は購入・賃貸共に安価です。固定資産税も安いです。しかし、日常消費(雑貨や食料品、飲食店利用)については必ずしも絶対的ではありません。なぜならば都心部は店舗が多く競争率も激しい。よって買い物の選択肢が多く、安い店も探しやすいのです。
    例:100円ショップや業務用スーパー、量販店が多数ある。
    飲食店も競争が激しい為安くて美味しいお店や、ファミレス、安価なチェーン店も多い。状況に応じて、オンラインショップやサブスクの利用も検討しましょう。

意外と見落としがちなこと

*寒い地方では水道管の破裂があります。これには火災保険の見直しです。凍結による配管の破裂も補償する商品があります。尚、劣化による配管破損は補償されません。

*気候。気温・寒暖差・湿気等の違いにより、衣類・電化製品等の買換えが必要かもしれません。

*慣習。ご近所付き合いの多さや町内会での催し物への参加、草取り・雪かき・消防団への協力等。

 これらは移住してから知って、困惑したという人も結構いますので意外と注意です。

事前にしておきたいこと

現地下見は日帰りではなく数日間滞在する。出来ればその地方特有の季節(寒い地域であれば冬)に行く。あるいは複数の季節に行って生活の違いを見る。

多くの自治体で移住相談窓口がありますので活用しましょう。

また、FP(ファイナンシャルプランナー)へキャッシュフロー表の作成および相談をするのも良いかもしれません。移住に精通したFPを選ぶことがポイントです。

移住支援を利用しよう

各自治体で様々な独自の移住支援をしているので調べてみましょう。前述の移住相談窓口の活用も有効です。例えば、住まいの土地建物の無償譲渡。不妊治療費助成金などが存在します。

住まいについては、空き家バンクを運営している自治体が増えていますので調べてみましょう。

現在の自宅活用による資金調達

売却、賃貸、リバースモーゲージ、リースバック利用による2拠点生活、賃貸住宅への建て替え。自治体でも高齢者等一定の制限がありますがリバースモーゲージと同様の制度が有ります。

何のために移住するのか

多くの注意点を記載しましたが、最も重要なことは「移住目的」を明確にすることです。目的により注意点も変わります。総務省統計局のデータでは、地方は都心に比べて通勤時間が少なく余暇時間が増えるという嬉しい統計もあります。家族で心豊かに暮らして夢を実現させるために、現在の生活との違いを理解することが大事です。

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