多様化するサブスクのメリット。サブスクリプションで新生活様式

コロナ渦の2年間で私たちの生活様式は大きく変わりました。しかし、それ以前から大きく変わってきている生活様式があります。サブスクリプション・通称サブスクです。これは今後も大きく波及すると予想されます。なぜならば、国は2050年カーボンニュートラル(脱炭素化)を推進し、世の中は既に、<生産→消費→廃棄>の流れから<生産→利用→再利用>へと移り変わっているからです。

サブスクとは何か

毎月定額料金で、製品やサービスを利用できるものです。購入との違いは<低コストで色々な製品やサービスが利用できる>ことです。かつて、製品を使用するには購入して所有権を得る事が一般的でした。

これに対し<サブスクは製品の使用権を購入する>という概念です。レンタルと似ていますが、製品だけではなく様々なサービスも対象となります。市場規模は年々増え、2023年には1兆円になるともいわれています。

よく、最近の若い人は高価な物の購入には消極的であると言われますが、決して物に興味が無いわけではなく、むしろ新しいものや情報には驚くほど貪欲です。しかし、財布のヒモは固い。故に、サブスクは若い世代にマッチしているのです。物を多く所有しないという断捨離の浸透もあります。つまり、<所有による満足⇒⇒使用体験による満足>へと生活様式の価値観が変わったのです。

どんなものがあるのか

自動車・洋服・バッグ・時計・家具・家電・住居・オフィスなど多種多様です。ブランドものや最新のものも豊富です。サブスクはシェアリングエコノミーという概念があり、

色々な領域があります。物の他に、空間(家・オフィス)や労力(家事代行・育児)、移動(カーシェア、シェア自転車)などを、多数の人で期間を分け合い利用するということです。以下は具体例です。

  • 住居:例えば、月数万円で全国数十か所の施設を利用できるものがあります。今後、平日は都心部で過ごし、休日は地方でのんびり(あるいはその逆パターン)という生活様式が当たり前になるかもしれません。
    通常の賃貸よりも遥かに割安感あり、しかも手間が掛かりません。コロナ渦で日常化したテレワークにも活用できるので、今後は注目です。空家をリフォームした物件も多く、空家問題を解消する手法になるかもしれません。
  • 洋服:例えば、毎月定額で1回に3着の洋服が届き、返却後に新たな3着が届く。他の金額プランもあり、1回につき1着・1回につき5着のプランなどもあります。
    プライベート服だけではなく、スーツが借りられるサービスもあり男性に人気です。変わったものでは、LINEで自分の写真を送るとスタイリストが診断して、自分に似合う洋服が届くというものもあります。これなどは、近い将来にAIが活用されるのではないでしょうか。
  • 時計:定額で好きな時計が借りられる。高価なブランド品があり、購入する前にお試しとしての利用価値もあります。同じ利用価値としては、高級バッグや家電のサブスクも同様です。他にも数えきれない程のサブスクが新たに登場していますので、今後が楽しみな分野です。

メリット

初期費用や維持費用を掛けずに、必要に応じて必要なものを利用できます。しかも色々なタイプのものや最新のものを、いくつも使えます。管理の手間も省けます。

これが購入ですと、お金持ちでないと難しいことです。例えば、複数の高級車を使う・休日は別荘で過ごす・衣装に併せてブランドバックやブランド時計を選ぶ。これらは、かつて一握りの富裕層にしか出来なかったことです。サブスクの利用によって、時間・手間・お金を制限しつつ色々な体験が出来ることが大きなメリットです。

注意点

利便性が高い上に個々の利用金額が低い為、必要ないのに利用し過ぎてしまうことです。過度の利用は禁物です。購入とサブスクの使い分けが大事です。また、サブスク期間途中の解約では、解約清算金などもありますので注意しましょう。

サブスクは今後急拡大して、様々な事業者が参入してくると予想されます。契約内容やサービス内容についてはトラブルにならないように気をつけましょう。

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