個人事業主がファクタリングを利用するときの注意点

鹿1
鹿1

最近ファクタリングという言葉を聞いたんですが、何の事だろう。

ファクタリングは簡単に言うと、売掛債権をファクタリングの会社が買い取ることだよ。これだけだとよくわからないので、詳細を本文で説明していきます。

石井
石井

今回のポイントです。

  • ファクタリングよりも融資を一度は考えてみて
  • ファクタリングの手数料は、融資の金利相当に比べるとかなり割高。利用するにしても手数料率が安い所を選ぶべし。

になります。

ファクタリングとは

ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社が、手数料込みで買い取ることです。具体的に言うと、例えば、個人事業主をしているAさんが、法人Bから仕事を依頼されます。仕事が終われば、数か月後にお金が口座に入ります。このお金を受け取る権利の事を売掛債権と言います。

売掛債権は物の販売やサービスの提供をした会社が、取引先や顧客から代金の支払いを受ける権利のことです。

個人事業主であれば、仕事をしている以上、すぐにお金が口座に振り込まれるなんてことは稀です。通常、仕事をしている以上、売掛債権を保有しているものです。

また、売掛債権はお金が後から入ってくることから、資金繰りに困っている個人事業主などは、後から入金されてもかなり逼迫している状態です。

そこで、ファクタリングの登場です。ファクタリングは、個人事業主や法人経営者が持っている売掛債権をファクタリング会社が買い取ることです。

債権の買い取りは、ファクタリング会社が手数料を含めて買い取ります。例えば、売掛債権が100万円の場合、ファクタリング会社は5%の手数料を差し引いて個人事業主に支払います。具体的には95万円を個人事業主に支払います。

そして、債券を買い取ります。その債権は法人Bからの債権なので、法人Bから後で回収することになります。

また、ファクタリングは融資ではありません。その為、借金を背負っている事とは異なります。

3社ファクタリングとは

3社ファクタリングは、個人事業主のA、法人B、ファクタリング会社Cでお金のやり取りをすることです。個人事業主の売掛債権はファクタリング会社Cに渡った事を法人Bに伝え、法人Bは債権の支払いをファクタリング会社Cに支払っていきます。

このように、個人事業主Aの債権が、ファクタリング会社Cに渡った事を法人Bに知られてしまい、個人事業主Aが資金繰りに困っていることが、法人Bにわかってしまうデメリットがあります。

しかし、後ほど話す、2社ファクタリングよりも手数料が安い傾向にあるメリットもあるのです。

2社ファクタリングとは

2社ファクタリングとは、個人事業主Aとファクタリング会社Cの間だけでお金のやり取りが発生します。ただし、法人Bの売掛債権を買い取る事に変わりありません。

しかし、回収するのは、法人Bから個人事業主Aに支払いが行われ、個人事業主Aから金銭を回収します。その為、法人Bに債権を購入したことが分かりません。

また、その分手数料は3社ファクタリングよりも高いパーセンテージが発生いたします。また、ファクタリング会社からすると、リスクは2重のリスクになります。

通常3社ファクタリングだと、法人Bの返済能力が重要になります。2社ファクタリングですと、法人Bから個人事業主Aに支払いが行われ、その資金を元にファクタリング会社に支払われます。

その為、ファクタリング会社は法人Bと個人事業主Aの返済能力が重要になります。仮に法人Bが倒産してしまっても、個人事業主Aからの支払いは一般的には免れます。

個人事業主の注意点

ファクタリングの手数料は一般的に、以下が相場になります。こちら参照

二社間ファクタリング・・・5~20%程度

三社間ファクタリング・・・1%~9%

こちら、二社ファクタリングだと20%や、もっと上などはざらです。300%という数字も見たことあるほどです。また、債券回収までは1.5か月から2か月かかります。

通常の融資だと年で15%~20%の金利が最大金利です。2社ファクタリングが2か月で20%であれば、年換算の金利は240%になります。

融資とファクタリングには金利と手数料で違いはありますが、金利換算にすると大きな差が出てしまうことは確かです。

本当にお金に困っているのであれば、利用する事はしょうがないのですが、もしお金に増やしたいのであれば、利用しないことが絶対です。仮に利用するにしても、手数料率が少ない会社を選択してください。

ファクタリングを悪用する業者

最近では、ファクタリングを悪用して、ファクタリング業者からお金を借りて返さない手口が増えているようです。例えば、個人事業主が業者に売掛債権を持っています。しかし、その業者実は、倒産寸前の業者です。

個人事業主と業者は組んでいて、ファクタリング業者からお金を借りるようです。そして、借りてしまい、ファクタリング業者が、売掛債権の業者の債権を回収しようとしたら、その業者と個人事業主が倒産、または逃げてしまうといった行為です。

ファクタリング業者が騙される典型です。個人事業主の方が気を付ける話ではありませんが、このような事をたくらむ業者や個人事業主が増えているとの事です。

個人事業主が借り入れを行う際には、売掛債権の業者と個人事業主の方は、借りる際にも疑われてしまうと借入できない可能性があるので、十分このような点は注意してください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ファクタリングの手数料は金利相当で考えればかなり割高です。しかし、ファクタリングを考えるほど、資金繰りに困っているのであれば以下の事をまず考えてみましょう。

今回、話したポイントです。

  • ファクタリングよりも融資を一度は考えてみて
  • ファクタリングの手数料は、融資の金利相当に比べるとかなり割高。利用するにしても手数料率が安い所を選ぶべし。

になります。

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