医療保険は何がポイント?一時金保障の大切さ

医療保険は色々あるし、年々内容が変わっているような気がします。
保険会社の競争が激化しているため、年々見直した方が、良い保障内容で金額が安いなんてことも稀にあります。


生命保険分野の中で医療保険の進化・変化は目を見張るものがあります。そして医療保険の見直しをする方が大変に多いです。
その背景は、長寿への不安と対策、医療技術の進化、高齢化社会での社会保険制度の財源不足、保険会社の競争激化が原因です。
通常生命保険商品は年齢が上がれば保険料も上がります。しかし最近では、数年ぶりに保障の見直しをしたら内容が良くなったのに保険料が下がったという逆転現象も見受けられます。
今回は医療保険を見直す・新規加入する際のポイント、特に<一時金保障の大切さ>をお伝えさせて頂きます。
医療保険の基本的構成

生命保険分野に属し病気・ケガに対する保障となります。ケガのみを補償(文字が異なるのです)するのは損害保険分野の傷害保険です。医療保険の保障項目は多岐に渡りますが、大まかに分けますと下記の通りとなります。
入院、手術、通院、先進医療、入院一時金、退院一時金、ガンや三大疾病等の一時金、 ガン・三大疾病・八大疾病等特定の病気に絞った入院、ガン・三大疾病・八大疾病等 のときは入院日数無制限特約、一定の疾病状態になった際の保険料免除特約 |
保険会社の商品により構成が異なりますが、通常は入院・手術が主契約です。
商品構成への注意点
1契約で死亡保険と医療保険を併せて契約する場合があります。ここで注意なのが通常ですと主契約が死亡保険、特約が医療保険となります。この場合、主契約である死亡保障を解約すると同時に特約である医療保障も無くなってしまうことです。
死亡保障と医療保障は加入への考え方が異なるので、別々に加入した方が良いかもしれません。
一時金保障は大切です
ここでいう一時金とはガンや三大疾病等重度の病気をした際に受け取れる保険金です。例えばガン保険の<がん診断一時金>や医療保険の<三大疾病一時金>がこれにあたります。これらの一時金がなぜ重要かと言うと
1点目は
- 昔と異なり現在では長期入院が少ない
―→しかし通院・投薬等で治療は続く―→費用が掛かる
- 医療技術の発達により生き続けることが出来るようになった
―→治療期間が延びる(病気と共に生きる)-→費用が掛かる
2点目は、
- 退院や完治を待たず、すぐに保険金が受け取れるので治療費以外の必要費用に利用できる
- 使途が自由。(サプリメントや食生活改善・セカンドオピニオン等有効利用がすぐに出来る)
手元にお金があれば治療方法の選択肢が増えます。そして病気と共に生きる為の費用にもなります。勿論入院や手術等の保障が重要なのは言うまでもありません。
受取可能回数に注意
古い保険ですと、一時金が1回しか受け取れない商品が散見されます。例えばガンの場合、今や不治の病では無くなってきています。ガンと共に生きる時代なのです。そうしますと再発・転移の可能性は十分にあり、その都度医療費用が掛かります。
現在では2年に1回とか1年に1回を限度として、一時金を5回迄お支払い・回数無制限でお支払いといった商品が出ております。
三大疾病の定義に注意

昔の保険では三大疾病と言いますと<がん(上皮内ガンは含まず又は保険金の10%お支払い)・脳卒中(一定期間以上の所定の状態を伴うもの)、急性心筋梗塞(一定期間以上の労働制限を要するもの)>という感じでした。
しかし現代人は若い人でも成人病になる人が多く大病のリスクが増えております。昔と異なり罹患する人口も病気種類も増えているのです。各販売会社では<三大疾病の定義を広げている>傾向があります。例えば
ガン ――――→ 上皮内ガンでも50%支払い、100%支払い 脳卒中 ―――→脳血管疾患 急性心筋梗塞→心疾患 |
かなり保障範囲が広がります。これは三大疾病一時金の支払い要件や三大疾病による保険料免除特約の要件にも影響します。
最後に
死亡保険はライフプランの転換に併せて見直しますが、医療保険はその他に医療技術・社会情勢によって見直すことも必要です。また健康なうち、加入出来るうちに検討することも大切です。
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